Ubuntu8.10にLazarusをインストール。
インストール手順のまとめを書き留める。
まとめの前に、ちょっと感慨深い雰囲気になったので、少々作文(笑)
約10年ほど前、猫も杓子もオブジェクト指向的な風潮が渦巻いていた時代の話。
Borland Delphiと呼ばれる統合開発環境が脚光を浴びました。
ありえないほどの高速なコンパイル速度とデータベースとの容易な連携が強い支持を得ていた要因でした。
当時勤めていた会社がDelphi3を採用しており、聞いた事も見た事も無い言語でドキドキしながら勉強したのを覚えています。
そんな時に購入した本が「Delphiオブジェクト指向プログラミング」です。
Amazon:Delphiオブジェクト指向プログラミング
残念ながら当時の私には内容を理解するだけの技量が無かったのですが、今読み返してみると非常に有益な情報が万歳です。
オブジェクト指向とは・・・当時のどんな問題をどうやって解決するために編み出されたものなのか!?
Amazonのレビューにもありますが近年まれに見るオブジェクト指向の解説本です。
※作者はDelphiを利用してオブジェクト指向を説いてくれています。
つまり、この本はDelphiを勉強するための本ではなく、Delphiを利用したオブジェクト指向の解説本だったのです。
当時の私はDelphiを勉強するために買ったわけで・・・^^;
そんなDelphiのIDEをFreePascalで構築してしまったLazarusは私にとって、懐かしさいっぱいの魅力いっぱいなのです。
では、以下インストール手順です。
1.Lazarusのインストール
synapticを利用してLazarusをインストールします。
「システム」→「システム管理」→「synapticパッケージマネージャ」としてsynapticを起動します。
クイック検索に「lazarus」と入力するとlazarusパッケージが表示されるので、それを選択して「適用」ボタンをクリック。
FreePascalも一緒にインストールしてくれます。
2.FreePascalのソースコードをチェックアウト
Lazarusのインストールだけでは正常にIDEでコーディング出来ない様子。
下記コマンドにてソースコードをチェックアウトします。
ソースコードをチェックアウトするために、subversionをインストールしている必要があります。
インストールしていない場合は下記のコマンドでインストールしてください。
KAMUYCIKAP% sudo apt-get install subversion
ソースコードを格納するディレクトリを作成しておきます。
ホームディレクトリ以下に適当にフォルダを作成して移動しておきます。
KAMUYCIKAP% mkdir /home/kamuycikap/free_pascal
KAMUYCIKAP% cd /home/kamuycikap/free_pascal
subversionを利用してソースコードを取得します。
KAMUYCIKAP% svn checkout http://svn.freepascal.org/svn/fpc/trunk fpc
コンソール上にしばらくソースコードのファイル名が流れます。
私の環境では10分ほどかかりました。
3.Lazarusの環境設定にFreePascalソースコードのPathを設定
無事にFreePascalのソースコードをチェックアウトした後、Lazarusを起動してソースコードのPathを設定します。
3.1「Environment」→「Environment Option」をクリック。
3.2「Fpc Source Directory」の欄に手順2でチェックアウトしたフォルダを指定します。
今回は/home/kamuycikap/free_pascal/fpcとなります。