アプリケーションのインストールを禁止されているWindows7パソコンなどで、自分の環境を構築したい場合、USBに必要なアプリケーションを入れておいて起動する事を試行錯誤します。
Emacs23をUSBで利用する方法のメモです。
日本語入力のできるEmacs23を入手
本家のサイトからダウンロードするEmacs23は、そのままではIMEによる日本語入力がうまく動きません。
ソースレベルでパッチをあてて自分でビルドする必要があるとの事ですが、それを行う気力と時間が無い!!と判断し、識者が公開してくれているファイルをダウンロードします。
■NTEmacs
http://cha.la.coocan.jp/doc/NTEmacs.html#sec5
このサイトの「ビルドしたもの」のリンクあたりに、zipファイルが置いてあります。
技術を公開してくださっている方々に感謝です。
ダウンロードして、USBの任意のフォルダに解凍するだけです。
Emacs23の起動バッチ作成
環境変数「HOME」を設定する必要があるのですが、USBメモリの場合はドライブレターが一定ではありません。
USBを押すパソコンによってはEドライブだったりFドライブだったりします。
そこでこんなバッチファイルを作ってみました。
この2つのファイルを、binフォルダに作成します。
■emacs23.bat
@echo off cd > emacs23home.dat copy emacs23.set+emacs23home.dat emacs23start.bat > NUL echo start runemacs.exe %1 %2 %3 %4 %5 %6 %7 %8 %9>> emacs23start.bat call emacs23start.bat
■emacs23.set
@echo off set HOME=
HOME環境変数にセットするフォルダをbinフォルダに設定しているのですが、cdコマンドのリダイレクトを利用する事で、実行するドライブのドライブレターに左右されずに環境変数を設定します。
emacs23start.batが新しく作成されますが、必要無ければemacs23.batの中で削除するようにしても良いかなと。
Emacs23の起動
binフォルダの中に作成したemacs23.batを実行します。
これで、HOME環境変数もとりあえず対応できた状態でEmacs23を利用する事が出来ます。