Kamuycikap - SentenceDataBase

日々の勉強の記録を気分で書き綴るブログ

MX Linux 18 で楽天Koboデスクトップアプリを動かす(Wine2.21)

どうしても楽天Koboの本が読みたかった

普段遣いがMX Linux 18(以降 MX)となってしばらく立ちますが、快適に利用できています。
そうなりますと、あれこれもMXでやりたくなります。

今回、MX上にWineの環境を構築し、楽天Koboのデスクトップアプリを動作させて、Linux上で書籍を参照できるようにします。
あくまで記録なので、全ての操作が必要ではないような気はしますが・・・やった作業を含めて晒しますw

先に結論を書きますと、快適に動いています。

Wineの環境を構築

私の場合ですが・・・なぜかwine-2.21 (Staging)がインストールされていました。
過去にインストールしていたのか否か・・今となっては不明なのですが、予めwine-2.21がインストールされていることが前提です。

ですので、この記事を読んでいる皆さんは、まずMX Linux 18上で下記のコマンドを試してみましょう。

$ wine --version
wine-2.21 (Staging)

上記のようにバージョン表示されれば、wine2.21がインストールされています。
インストールされていない人は、先人たちが頑張ってくれているはずなので、Google検索などで勉強してインストールしてみてください。
今回の私の実験から、少なくとも、バージョン2.21以上であれば、楽天Koboデスクトップアプリは動作するようです。

ちなみにですが、MXメニューから「MX Package Installer」を起動しwineを検索すると、バージョン1.8がヒットします。
私のPCでは、1.8はインストールされていない状態でした。
※もしかしたらバージョン1.8で動くかもしれませんが・・・試していません。

Windows側からフォントを持ってくる

Wine2.21のインストールが完了したら、次はWindowsのフォントを突っ込みます。
wineをインストールしただけでは、表示されるウィンドウの文字が「□」になっている可能性が高いです。
※私はそうでした。

そこで、WindowsのFontsフォルダからフォントをコピーしてきます。
Windowsが動いているパソコンなんか無いわぃ!って人は・・・・頑張ってください。

Windows側からLinux側にファイルをコピーできれば、その手法は何でも良いです。
私はMicroSD経由でフォントファイルをコピーしました。

コピー元:Windowsのフォントをコピー

対象のフォルダは「C:\Windows\Fonts」です。
C:\Windows\Fonts フォルダの中にある、拡張子が「ttf」と「ttc」のファイルを全てコピーします。

コピー先:Linux側にフォントを貼り付け

Windows側からコピーしてきたttfファイルとttcファイルを、wineが管理しているfontディレクトリへ配置します。
対象のディレクトリは「/home/kamuycikap/.wine/drive_c/windows/Fonts/」です。
※上記Pathのkamuycikapはユーザー名ですので、自分の環境に置き換えて考えてください。

Wineを起動し文字化けしていないことを確認

フォントの配置(コピー)が完了したら、下記のコマンドで正しく文字が表示されるか否かを確認します。

$ winecfg

wineの設定画面が起動するはずです。
起動した画面上に表示される文字が、「□」でなければ成功です。

f:id:kamuycikap:20190531124514p:plain
Wineのコンフィグ画面

楽天Koboデスクトップアプリのインストール

ここまでできたら、いよいよ楽天Koboデスクトップアプリのインストール開始です。

楽天Koboデスクトップアプリのダウンロード

https://books.rakuten.co.jp/info/introduction/e-book/
ここからWindows用のインストーラーをダウンロード

f:id:kamuycikap:20190531124719p:plain
楽天Koboデスクトップアプリダウンロード画面
※2019年5月28日現在のダウンロードファイルで検証済み

楽天Koboデスクトップアプリのインストール

ダウンロードしたファイルをwineで実行します。

f:id:kamuycikap:20190531124603p:plain
右クリックからWineで実行(ファイラ:Thunar1.6.15)

すると、インストーラが起動しインストールが始まります。
インストーラーが終了すると、デスクトップにアイコンが出現しているはずです。
※wineで実行してもうんともすんとも言わない場合もあります。その場合でも実は動いており、知らないうちにアイコンがデスクトップにあるはずです。

起動!

デスクトップにあるアイコンをダブルクリックするか、MXメニューから楽天Koboデスクトップアプリをクリックして実行します。
IDの入力やパスワードの入力を促され、おなじみの画面が表示されます。

f:id:kamuycikap:20190531124803p:plain
楽天Kobo デスクトップアプリ

日本語も全て表示され、なんの問題もなく利用できています。